SNOWBOARD

スノーボードへの向き合い方を変えた一言

「スタイルっていうのはな日常とかその人のライフスタイルがそのまま出るねん。だから今お前がやってるスノーボードはな、ただの大学生のサークルごっこやで?だからダサいねん。」
今から4年前の2014年12月にアメリカに篭もってスノーボードをしていた時に一緒の家に住んでいたライダーから言われた一言だ。
当時俺は大学で自分の学生スノーボードチームを作って、そこのボスをやりながらスノーボードをしていた。
それなりにプライドもある立場だったのでその言葉の重みを受け止めるのに時間がかかった。

日本人8人で家を借りてコロラドで1ヶ月過ごした。大学生という立場でアメリカに篭もることが出来るのはかなり恵まれている。
自分以外の他のメンバーはスノーボードに人生を賭けて来ていた。人生を賭けるとまではいかないとしても夏に働いて冬は滑るスタイルを続けることは楽なことではない。そんな中に大学生の俺。舐められるのは仕方ないが自分としては日本一の大学スノーボードサークルを率いてる身として一歩も引けるかというモチベーションだった。
でもコロラドのエキスパートなパークとスーパーアイシーなコンディションでは俺のスノーボードは全く歯が立たなかった。
日本に無いスケールのアイテムを前にただ合わせるだけもしくは乗せるだけ。スタイルとか入れられるわけがない、というか入らない。
そんな感じで悩みながら滑っていると自分の集中力不足で足首を怪我して5日間の療養。
アメリカまで来てグズグズやっている自分にかけられたのが冒頭の言葉だ。

同じ家に居たメンバーはたとえメイクしたとしても「腕の位置が微妙」「着地が微妙にズレてる」というだけで映像はボツになる。
俺なら余裕でメイクというラインの映像ばっかりだった。
「何がかっこいいか、何がダサいか、ちゃんと自分で軸持って決めて映像残さな意味ないで。」
着地で立ったらメイクじゃなくて、かっこいいスタイルが出せて初めてメイクなんだと知った。
大学生というぬるま湯に浸かった状態のやつが出すスタイルはヌルく、人生かけた人たちが出しているスタイルは本物だった。これが俺のスノーボード観が変わったターニングポイント。

アーリーシーズンをアメリカで過ごした14-15シーズンの冬、俺は自分の周りの上手い大学生だけを集めて舐められないような動画を作ろうと決意して動いた。
大学生というカテゴリを越えてかっこいいスノーボードを俺はやらなければいけない!そう強く思った。
今でもパークのアイテムにビビったりスタイルが出ない時は自分に「そのスタイルを出すのに値する日常を送っているか?」と問う。


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