← 作品一覧へ | WordPress プラグイン一覧 | ブログ
最終更新: 2026年6月16日 | 執筆: Takahiro Nishii
revision 投稿タイプだけを対象にすれば安全です。件数が多い場合は、削除前にプレビューとバックアップができるプラグインを使うのが現実的です。筆者は長年運用するサイトの DB 肥大化を経験し、Takahiro Revision Cleanup を開発しました。
WordPress は記事を更新するたびにリビジョン(過去版)を wp_posts に保存します。数年運用すると、リビジョンだけで数万行に達し、バックアップや移行が重くなることがあります。
本記事では、安全な削除手順とプラグイン選びのポイントを整理します。
WordPress のリビジョンとは?削除して大丈夫?
リビジョンは「過去の下書き・公開版のコピー」です。post_type = revision として保存され、通常の一覧には出ません。
公開中の記事本体は別レコードなので、リビジョンだけを削除しても公開記事は消えません。
一方、リビジョンをすべて消すと過去版への復元はできなくなります。削除前にバックアップ(エックスサーバーの自動バックアップや All-in-One WP Migration 等)を取ってください。
手動でリビジョンを減らす方法(限界あり)
wp-config.php で今後の保存数を制限する
define('WP_POST_REVISIONS', 5);
これはこれから作られるリビジョンの上限であり、既存のリビジョンは削除されません。
phpMyAdmin で直接 DELETE する
技術者向けですが、誤って公開記事を消すリスクがあり、おすすめしません。プラグインまたは WP-CLI の方が安全です。
プラグインで削除するメリット
- 削除対象が
revisionに限定される - 件数・容量を確認してから実行できる
- 投稿タイプ別(投稿のみ・固定ページのみ等)に絞れる
- CHECK / OPTIMIZE で
wp_postsを整えられる
Better Delete Revision の代替は?
かつて人気だった Better Delete Revision は、2022 年に WordPress.org から削除されています(セキュリティ上の問題が指摘されました)。 そのため現在は、メンテナンスされている代替プラグインを選ぶ必要があります。
| 選び方のポイント | 理由 |
|---|---|
| WordPress 標準 API で削除 | wp_delete_post_revision() なら postmeta も整合する |
| nonce・権限チェック | CSRF や権限昇格のリスクを下げる |
| 削除前プレビュー | 誤削除の不安を減らす |
| 最近の更新・WP 7 対応 | 動作保証が明記されているか |
おすすめ: Takahiro Revision Cleanup の使い方
筆者が開発した Takahiro Revision Cleanup は、上記のポイントを満たす無料プラグインです(WordPress.org 審査中。公開後は公式ディレクトリからインストール可能)。
- プラグインをインストール・有効化する
- 管理画面 → ツール → Takahiro Revision Cleanup を開く
- リビジョン総数・推定容量を確認する
- 必要なら一覧プレビューで内容を確認する
- 「投稿のみ」「固定ページのみ」など、タイプ別に削除する(または全削除)
- 確認ダイアログで OK を押して実行する
- 余裕があれば CHECK TABLE → OPTIMIZE TABLE を実行する
プラグインの詳細・機能一覧は専用ページで公開しています
Takahiro Revision Cleanup の紹介ページへリビジョン削除で DB はどれくらい軽くなる?
目安は「リビジョンの post_content の合計サイズ」です。数千件・長文ブログでは数百 MB になることもあります。
ただし、削除直後の効果を体感しやすいのはバックアップ時間の短縮とphpMyAdmin 上の行数減少です。OPTIMIZE TABLE でテーブル断片化の整理もできます。
よくある質問
リビジョンを削除すると SEO は下がる?
いいえ。検索エンジンが見るのは公開 URL のコンテンツであり、内部の revision レコードは通常インデックスされません。
自動でリビジョンを作らないようにできる?
WP_POST_REVISIONS を false または数値に設定すれば抑制できます。ただし、編集ミス時の復元手段は減るため、運用方針に応じて選んでください。
マルチサイトでも使える?
Takahiro Revision Cleanup の現バージョン(1.2.x)はマルチサイト非対応です。単一サイト向けとしてご利用ください。
英語の画面だけど問題ない?
管理画面 UI は英語ですが、ボタンは「Delete all revisions」「Check database tables」など直感的です。WordPress.org 公式翻訳での日本語化を予定しています。
まとめ
- リビジョン削除の対象は
revisionのみ — 公開記事は消えない - 削除前にバックアップと件数確認が必須
- Better Delete Revision 代替は、セキュリティとメンテナンス状況で選ぶ
- Takahiro Revision Cleanup でプレビュー・タイプ別削除・DB チェックが可能
リビジョン整理は「一度やれば終わり」ではなく、大きな更新の後に繰り返すメンテナンスです。まずは件数だけ確認し、必要なときだけ削除する運用が安全です。