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最終更新: 2026年9月22日 | 執筆: Takahiro Nishii
比較したプラグインと実データ
リビジョン削除でよく名前が挙がるプラグインを、公開ディレクトリの実データで並べました。
| プラグイン | インストール | 最終更新 | 対応WP | 評価(件数) |
|---|---|---|---|---|
| WP-Optimize | 100万+ | 7日前 | 7.0.1 | 4.8(2,594) |
| Advanced Database Cleaner | 10万+ | 当日 | 7.0.1 | 4.9(1,933) |
| WP-Sweep | 10万+ | 2ヶ月前 | 7.0.1 | 4.7(139) |
| Optimize Database after Deleting Revisions(ODB) | 6万+ | 2ヶ月前 | 7.0.1 | 4.7(181) |
| WP Revisions Control | 4万+ | 1年前 | 6.8.5 | 4.7(13) |
| Revision Autopilot | 10未満 | 当日 | 7.1.1 | レビュー0 |
桁が5つ違います。この差を認めたうえで、機能を1つずつ比べます。選ぶ軸の整理は選び方の記事で。
vs WP-Optimize:総合力では勝てない
WP-Optimize は総合型です。キャッシュ、画像圧縮、ミニファイ、DB掃除。1つで全部済みます。スケジュール掃除も組める。あなたが「サイトの面倒をまとめて任せたい」なら、私は WP-Optimize を勧めます。
私が勝てる場所は”消す前”にあります。WP-Optimize は削除対象を件数で示します。うちは総数に加えて推定容量と投稿タイプ別の内訳を出し、どこに何がどれだけ溜まっているかが分かる。そのうえで消す直前にもう一度、「これから何件消すのか」を数字で突きつけます。
ここは正直に書いておきます。統合前の Takahiro Revision Cleanup は、削除対象を全件ページ送りで一覧表示できました。統合後の画面に出るのは直近10件までです。「全部目で見てから消したい」という使い方に限れば、旧プラグインの方が上でした。全件をページ送りで取り出す手段は list-revisions ability(REST 経由)だけで、画面にも WP-CLI にもありません。次に手を入れる候補です。
vs ODB:「残す数」は負け、大量削除の安定は勝ち
リビジョン特化の先輩、Optimize Database after Deleting Revisions(ODB)。「直近◯件だけ残す」「◯日より古い分だけ消す」「特定の記事を除外する」。この3つ、うちにはありません。負けです。次に作る候補へ入れています。
ただ、ODB のレビューには「10万を超えるクエリでホスティングの制限に達した」「サイトが動かなくなった」という報告が並びます。公式説明も「NO WARRANTY / MAKE BACKUPS FIRST!」と言い切っている。大量削除ではうちが安定します。AJAX バッチが、進捗バーを見せながら少しずつ確実に消していくからです。1回のリクエストで消すのは最大1000件までと決まっていて、残り件数は毎回サーバが数え直します。途中で気が変わったら中止できます。
vs Advanced Database Cleaner / WP-Sweep:無料でどこまでやるか
- Advanced Database Cleaner(10万+)。掃除機能の完成度は高い。ただし孤立データの検出は Premium 限定です。うちは孤立リビジョンの検出まで無料で使えます。
- WP-Sweep(10万+)。標準 API(
wp_delete_post_revision())で消す思想は私と同じです。スケジュールは無く、Polylang 等と併用できないという注意書きがあります。
正直に:うちが負けているところ
- 実績の数字。インストール10未満、レビュー0件。歴史ある競合には遠く及びません
- 「直近N件だけ残す」ができない。予防は WP_POST_REVISIONS の設定と組み合わせてください
- 画面で全件を見られない。直近10件までです。統合前の旧プラグインはページ送りで全件出せました。ここは後退しています
- 多機能ではない。キャッシュや画像圧縮まで欲しいなら、うちでは足りません
- マルチサイト非対応。単一サイト向けとしてお使いください
- 管理画面の設定ページが無い。設定項目そのものを持たない設計です。挙動を変えたい場合はフィルタを使います
前回書いた「負け」のうち、2つは解消しました
この記事の以前の版で、私は「スケジュール自動削除がない。うちは手動だけ」と書きました。統合で解消しています。wp revision-autopilot delete --scope=post --all を cron に置けば、人が見ていなくても片付きます。--dry-run は何も触らずに対象だけ報告します。同じ操作は Abilities API 経由でも呼べるので、エージェントに任せることもできます。
もう一つ、「UI は英語だけ」も解消しました。日本語の翻訳を同梱しています。
逆に言えば、うちの「勝てる場所」は人が判断する場面だけではなくなったということです。WP-Optimize のスケジュール掃除は画面から設定します。うちのそれはコマンドです。サーバに SSH で入る前提が無いなら、この強みはあなたには届きません。そこは正直に書いておきます。
私の居場所
比較して、居場所がはっきりしました。リビジョンを消す瞬間の安全と、消す前の見える化。そこに、人が見ていない場面でも同じ安全が働くこと。
- ✅ 総数・推定容量・投稿タイプ別の内訳を画面で数えて見せる
- ✅ 破壊的な操作は画面の違う場所で2回確認し、そのつど件数を言う(JavaScript を切っていても働く)
- ✅ 孤立リビジョンの検出まで無料で動く
- ✅ 数万件でも進捗バッチで止まらず消える。途中で中止できる
- ✅ nonce・権限チェック・レート制限・削除上限・テーブル許可リストで守る
- ✅ 同じ操作を WP-CLI と Abilities API からも呼べる。3経路とも同じコードの上に乗っている
なぜこの設計に行き着いたかは開発ストーリーに、Better Delete Revision が消えた経緯は代替プラグインの記事に書きました。
よくある質問
結局どれを選べばいい?
サイト全体をまとめて手入れするなら WP-Optimize。残す数を管理し続けるなら ODB。溜まった分を確認してから消すなら、あるいは定時実行で片付けたいなら Revision Autopilot。併用もできます。
インストール数が少ないのは不安では?
公開直後で、実績は正直に少ないです。その分、コードは標準 API 準拠と多層防御で組み、開発の経緯もすべて公開しています。
比較の数値はいつ時点?
2026年9月21日の WordPress.org 実測です。インストール数と更新日は動くので、最新は各プラグインの公式ページで確かめてください。
